2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

雑記

で、突然ですが今日の更新はございません。実は明日から部活の合宿でありまして……。長野の白馬の方に、来月一日まで出かけてまいります。その間、一切の更新が完全停止となりますので、ご容赦くださいませ。

俺と一緒に走れー!!!

走れ!走れコマンドウルフ!俺と一緒に走れー!!!無印ゾイドより。アーバインです。最初からある程度話の流れを押さえてて、アーバインがどんな人なのか分かってて、あの話の内容をきいて初めて良いといえる台詞だと思うので説明はなし。

4-4

これはどうしたことだろうか、と、アルテメネは思う。 もうだめだと、何も出来ないと思ったのに、どういうわけか自分はかすり傷一つ負わずにこうしてここにいる。辺りを見渡してみればアレほどの瓦礫の山がどこにも見当たらず、あるのは再び、真の闇。そして…

4-3

「他愛もない。力の使い方も知らぬとは」 高みに立って、見下ろして、つぶやくようにポルセイオスは言った。眼下には、全てを押しつぶして、薄高い山になった瓦礫。目も当てられないほどにむごたらしく、腹に、胸に、大穴を明けていた四人の男の亡骸も、それ…

4-5

街の中でも一際高い塔の屋上、そこに二人の少女がいた。一人は、赤いマントに身をつつんだ茶髪の少女、朋。もう一人は、漆黒のドレスに身をつつんだ銀髪の少女、アルテメネ。血に濡れていたそのドレスには朋のうっすらと黒い手がかざされ、そのかざされたと…

4-2

楽しい。血を見るのが、楽しい。血から香る、鉄の臭いを嗅ぐのが、楽しい。肉を刺す感触が、楽しい。ビクビクと跳ねる、死体を見るのが楽しい。何もかもが楽しくて、手にした得物の重さが心地よくて、服にまとわりついた血糊でさえも悪い気はしなくて。知ら…

続・行動原理としての利己主義 屁理屈としての利己主義 日に日に熱帯夜へと近づきつつある今日この頃。いかがお過ごしでありましょうか。 さて、いつの間にか一学期の特別授業が終わり、期末テストもあと一日というところで、改めて僕なりに、僕の考える利己…

行動原理としての利己主義 今の社会では、大概の場合においてエゴイズムは否定されるべきもの、というのが教科書的な考え方であろう。小学校の道徳の授業でも、幼稚園であっても「自分勝手は駄目」、「周りのことを考えて」と教えるし、それが当たり前のこと…

雑記

いろいろあってふと思い立ちました。 今学期、ウチの学校にある特別授業っていう選択教科のうちの一つ、「一緒にものを考える」っていうのをとってまして、(ちなみに担当は校長先生。数年前まで倫理の先生だった)そこで一度提出したレジュメと、後日文集作…

天使を呼んであげましょう

ブラックラグーンより。もう完全に思いつき。ネタ探す気力がなくて……。 久々にまともに勉強したら案外疲れました。いや、サボリ癖がつくとよくないですし。そのせいで書くのが遅れてこんな時間に。なんとか今日中に更新できてよかったです。ペースは落ちてい…

↑について

と、いうわけで。ついに例の二人の正体が……という4-1。そう君からのコンバートキャラですね。あの、二人です。まあだからどう、っていうわけでもないんですが……。ちなみに、この話で残りのもう二人は出てきません。話にからみようが無いので……、今のところ…

4-1

闇は払った 道は得た 血の朱に酔い 紅に笑う されど眼前には壁一つ 従えた得物は無に帰り 拠所無き手は空を掴む その身、なおも孤独なりAct4「で?満足したの?」 赤いマントを身に纏い、少女は尋ねる。その身はやはり宙に立ち、朝凪の中、時折服そよ風に短…

3-8

「ふふっ。まだ動くのね。面白い」 朝。しかしこの町においてその単語は爽やかなイメージとは決して重ならない。白い空、光の届かない路地。瓦礫の山。そんな中で、少女は笑っていた。 手にしたのは、突撃槍。全てを貫き、塵と成す。その先にあるのは、男で…

3-7

「あった。ここだわ」 東の空は、少しずつ白んできている。漆黒に彩られていたドレスを今や、その半分近くを血の赤に染めて、ブーツは赤い足跡を地面に残し、頬には化粧のように一筋、血の線を引いて、アルテメネは細い壁と壁の隙間を見つめていた。 忌まわ…

3-6

「エイギス!おい、エイギス!」 闇の中で、名を呼ぶ声にその男は起きた。黒尾組、エイギス。特にこれと言って上下関係があるわけでもない3人組の仲ではあるが、その中でも根本的に図体が大きく、力自慢であれば他の二人には決して負けない。そのかわり、ほ…

3-5

深夜、戸を叩く者があった。その部屋は、寝室。半奴隷と呼ばれる貧民を捌いて稼ぎを得る、キシウスの寝室。 キシウスは不機嫌だった。裏町の三割を動員した討伐対が丸一日探し回っても彼の賞品を壊した罪人は捕らえられず、仕事を丸々キャンセルしたせいで今…

3-4

夜闇。うっすらと空は白み、しかし高い壁にはさまれたこの場所は、僅かな光すらも射しこまない。まさに、闇。光無きその地において、黒光りする鉄柵がゆっくりと、軋みながら、開いた。その隙間から、まるで夜闇が流れ込むかのように入ってくるもの。少女。…

良い仕事は全て、単純な作業の堅実な積み重ねだ

なんとなく、ガンスリよりジョゼ。この人Tシャツのセンスがおかしいです絶対。バレリーナはやめておきたまえよ……ちょ、正直疲れたんでさっさと行きます。23:43 Act4-1追加しました

3-3

「さて、どこに行こうかしら」 少女、アルテメネはつぶやく。今、その身があるのは表通りを外れた裏通りの片隅。ほんの一瞬前、はるか頭上で自分の行いに他人が感嘆の声を上げたことなど彼女が知るはずも無く、物陰で着替えた新しい服を夜風に揺らしながら、…

3-2

「あら、びっくり。本当にやっちゃった」 一人、少女の声が夜空に響いた。 「当然。そうでなきゃ、あそこまでした意味が無い」 答えるのは、低くも良く通る男の声。色白の肌にやや長い黒髪、つり上がった目。スーツを崩したような服を身に纏った、あの男。彼…

雑記

なにやら七風鳴海さんがへこんでおられる〜、と思ったら、昨日が電撃の一次選考通過発表だったんですね〜。いやあ、3000作以上のなかから一気にあそこまで絞られるって言うのは、なかなかに修羅場だと思います。「暁の〜」もな〜、やると決めたからには最後…

3-1

この身、持ち得たものは無く 無の中にただ、独り漂う 夜風に吹かれ、夜闇を見上げ なお望む光はあらんや 星も見えぬこの街で 伸ばす手は何をか掴まん Act3少女は、道端に座り込んでいた。壁に背を預け、空を見上げていた。街を舞う塵を受け、風に靡いて乱れ…

「行こうか、姉様」「そうね、兄様」

ブラックラグーンより。 作者である広江礼威さんのHPで知ったのですが、どうやらアニメ版第二期をやるそうです。バンザーイ! で、「ヘングレがみれる〜」っつーことで、かの双子。もしかしたら兄様、姉様が逆だったかもしれませんが、きにしな〜いw(最初…

2-3

見慣れているはずの道を、行く。見慣れた店先を通り過ぎ、曲がりくねった細い路地を歩いていく。アルテメネと、長身黒髪の男と、二人の間に会話は無く。ただ並んで、黙して歩く。別に、思うところは無い。今を生きていられればそれでよし。それは、この街に…

疲れた……;

またネタさぼりです; 「ここはとしょかんにちがいない」の七風鳴海さんに「鬱な展開は、読むよりも書くほうの精神的負担が大きいのは私だけでしょうか?(苦笑」といわれたのですが……。少なくとも僕は大丈夫ですね。基本的にどんな文章でも、のってしまえば…

追記2

やった!紅2巻が今月25日発売!なんと、合宿前日! いやあ、原稿ぶっ飛び事件は驚きましたが……。ともかくよかった。とりあえず高校最後の合宿には漫画は持ち込まず、これと、断章のグリムⅠ、Ⅱをもちこもうとおもいます。やっぱ夏にはホラーがなくちゃ、ね…

追記

こんな台詞を見つけた。 「“復讐は何も生み出さない” 愚か者の痴れ事だ。 誰も愛した事のない者が口にする戯言だ。 何かを生み出そうとして復讐する者がどこにいる? 大事な者が帰ってこないことぐらい、全ての復讐者が知っている。 それでもなお、彼らが手…

2-1

昨日までは届いたかもしれない空 今はもはや望むべくもない 嘆くことさえ忘れ ただ煙る空を見上げる 神なる者よ 在るならば この小さき者を救いたまえ 壁を崩し 剣を払い 再び光を与えたまえ Act2 いつもと変わらない空。昇る日に照らされて空はなお白く、吹…

2-2

「失礼しました」 その声は、まるで機械かなにかのよう。あくまで形だけ、まるで気の無い声と共に頭を下げるアルテメネの目の前で、重い扉は閉められた。何度も見たことはあって、しかし今までただの一度も開けたことは無かった扉。半奴隷、その日雇った貧民…

追記3

2-2を載せる前に。 ふと思い出しましたが、「暁の巫女がうたうころ」のサイドストーリーのようなものという位置づけで始まった「とある少女の物語」。「暁の〜」がそうである以上、当然これも「そう、君は突然に」とそれなりのリンクは持っています。その…