2006-07-22から1日間の記事一覧

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と、いうわけで。ついに例の二人の正体が……という4-1。そう君からのコンバートキャラですね。あの、二人です。まあだからどう、っていうわけでもないんですが……。ちなみに、この話で残りのもう二人は出てきません。話にからみようが無いので……、今のところ…

4-1

闇は払った 道は得た 血の朱に酔い 紅に笑う されど眼前には壁一つ 従えた得物は無に帰り 拠所無き手は空を掴む その身、なおも孤独なりAct4「で?満足したの?」 赤いマントを身に纏い、少女は尋ねる。その身はやはり宙に立ち、朝凪の中、時折服そよ風に短…

3-8

「ふふっ。まだ動くのね。面白い」 朝。しかしこの町においてその単語は爽やかなイメージとは決して重ならない。白い空、光の届かない路地。瓦礫の山。そんな中で、少女は笑っていた。 手にしたのは、突撃槍。全てを貫き、塵と成す。その先にあるのは、男で…

3-7

「あった。ここだわ」 東の空は、少しずつ白んできている。漆黒に彩られていたドレスを今や、その半分近くを血の赤に染めて、ブーツは赤い足跡を地面に残し、頬には化粧のように一筋、血の線を引いて、アルテメネは細い壁と壁の隙間を見つめていた。 忌まわ…

3-6

「エイギス!おい、エイギス!」 闇の中で、名を呼ぶ声にその男は起きた。黒尾組、エイギス。特にこれと言って上下関係があるわけでもない3人組の仲ではあるが、その中でも根本的に図体が大きく、力自慢であれば他の二人には決して負けない。そのかわり、ほ…

3-5

深夜、戸を叩く者があった。その部屋は、寝室。半奴隷と呼ばれる貧民を捌いて稼ぎを得る、キシウスの寝室。 キシウスは不機嫌だった。裏町の三割を動員した討伐対が丸一日探し回っても彼の賞品を壊した罪人は捕らえられず、仕事を丸々キャンセルしたせいで今…

3-4

夜闇。うっすらと空は白み、しかし高い壁にはさまれたこの場所は、僅かな光すらも射しこまない。まさに、闇。光無きその地において、黒光りする鉄柵がゆっくりと、軋みながら、開いた。その隙間から、まるで夜闇が流れ込むかのように入ってくるもの。少女。…

良い仕事は全て、単純な作業の堅実な積み重ねだ

なんとなく、ガンスリよりジョゼ。この人Tシャツのセンスがおかしいです絶対。バレリーナはやめておきたまえよ……ちょ、正直疲れたんでさっさと行きます。23:43 Act4-1追加しました