どもども。
最近「erinyes」というCDが出てしまったことと、件のフリーAVG「erinyes」の紹介ページが数件上がってきたのとでグーグルの順位が二ページ目に落ちてしまったわけですが。あいも変わらず生きております、erinyesです。

さてさて、最近勉強の合間や(もうすぐなくなる)学校の休み時間にホメーロスの諸神讃歌 (ちくま学芸文庫)を読んでいるわけですが。正直、情報が充実しすぎていて、面白いんですが身の丈にあってない感がびんびんしております。沓掛さんの解釈を吸収することに精一杯で、とてもじゃありませんが批判的に読むようなまねはできません。まあ圧倒的に僕の知識不足が原因なわけですが。何分神話そのものの知識はあっても神話学的な解釈の知識はほとんどないようなもんですからね。しかもギリシア神話に限定される以上、解釈にはどうしたって古代ギリシア文化知識も混ざってくるし。しかたないっちゃしかたないんですが。

で、そんな本を読みながら思うのですが、つくづく、原典系(『断章のグリム』とか、『文学少女と〜』とか)ってむつかしいなあ、と。言うなればそうと直接的に記すことなく登場人物たちに一種の劇中劇を作品の始まりから終盤(種明かし)までやらせなきゃいけないわけで。原典の話の流れを残しつつ、それにがんじがらめにされずにキャラクター描こうというのはなかなか……ムツカシイです。その点『MISSING』みたいに複数の類型から既にある程度導かれている法則性を元に新たに話を作るというのは、まだ縛りはすくないのでしょうが、そういう作り方するに必要なタイプの知識に関しては先に述べたとおりの有様でございまして。どうせ知識あるなら使ってみてもいいじゃない、と考え出したネタでしたが、どうしてなかなか、ムツカシイ。

最後に、今日の英語の試験でボーナス問題の一つとして出た英語のなぞなぞを日本語で。大筋しか覚えていないので細部は相当に創作です

「ある日、どうやら台風が近いようで、酷い雨風の中をあなたは車を運転していました。雲に遮られてろくに日の光も届かないので少し先の方を見ると歩道の上なんかろくに見えやしない。ただ暗いだけの風景の端の方に、うっすらとバス停の看板が浮かんできました。どうやら人がいるようで、まだ当分バスも来そうに無いのに、こんな雨の中ご苦労なものだ、とあなたはスピードを落としました。そこには三人のバス待ち客がいました。一人は、老婆。あまり具合が良さそうには見えません。もう一人はあなたの旧友。彼からは随分沢山借りています。そして最後は綺麗な女性。見ているだけであなたは惚れてしまうでしょう。さて、あいにくあなたの車は小さいので、あなたは一人しか載せてあげる事が出来ません。では、あなたは誰を乗せてあげるのが一番いいでしょう?」

試験中の頭で突然こんな物出されて、正解が書けた奴は凄いと思います。や、周りに少なくとも二人いたんですけどね。