つーわけでもうほとんど冬ですね。学祭が終わって以後、妙に時間の進みが早いように思えてなりません。こんなありさまだとなにをするにも妙に焦ってしまうし、困ったものです。
 
 さて先日、戯れに自分の出納帳をエクセルで作ってみました。もとはといえば年末年始の出費がなかなかのものになりそうなので、あらかじめ計画立てて財布の紐を少し締めようという魂胆だったのです。
 まずは、画面の左端に日付を記載。さらにそこから順番に、予想出費、予想収入、前の週からの予想繰越、予想預金残高、出費、収入……とつづけていったのですが。
「……ん?」
 妙なことに気がついて、もう一度頭から尻まで数字の桁が一つおかしいとか、合計計算のセルの数式が間違ってるとかがない事を確認して。
「あれ?」
 
 なにがおかしいって、その出納帳の言うことに従えば、毎週末、僕の財布の中には少なくとも一万円はいっていることになっているのです。でもそんなはずはない。月に二回の収入がある直前は、いつだって金欠に喘いでいることは他でもない自分自身がよく知っているというのに……!
 それともアレでしょうか? 財布の中で仏頂面してるあの人たちは、ある程度時間が経つと透明人間にでもなってしまうんでしょうか。僕が気付かないだけでみんなちゃんと財布のなかにいてくれてたんでしょうか?

 サークルの部室でこの話をしたら、「実家暮らしが、みみっちいことで喚きたてるなよ?」とガス代、電気代、水道代の明細書を見せられました。ええ、なんか、御免なさい。