2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

わーい

昨日の分のリンク元を調べてみたところ、なんと!この日記がGoogleの検索ワード「Erinyes」で二ページ目にきてました。もともとはギリシャ神話の中の言葉なので該当するページも多く、プレアデスカンパニーによる同名のモンスター級ふりーADVもあるので、嬉…

其之七拾七

八月九日 午後1時18分さんさんと照りつける日の光の下、徹はゆっくりと頬を伝う汗を感じながら行きかう人の流れの中を歩いていた。 朋にからんでいた男を撃退したあの日からいつの間にか二週間。徹の心配は見事に空振りに終わり、今の今まであの男の姿も、仕…

其之七拾六

(とうとう来た……) 徹の部屋の中。冷えた麦茶を片手に、凛の表情は浮かばなかった。 朋が徹の前であれだけ大きなアクションを起こした。朋は歩いていたら突然からまれたと言っているが、彼女が自分へ差し向けられた者と知っている凛には毛ほども意味を成さ…

手抜き

ジツリキ対策が大変なので、当面はそう君の更新だけです。そのうえこんな時にかぎって明日は剣道の試合が入ってるし、日曜日までのピアノの宿題もやってない……。どうしましょうね?

其之七拾五

…… ……… 「しかし…あと二週間であれから一年か」 「そうだねぇ」 がたがたとゆれる電車、すいた車内の椅子に並んで座り、ぼんやりと徹と凛は言葉を交わしていた。 どうも夏の電車の空調というのは加減というものを知らないらしい。冷夏、冷夏と騒がれているこ…

ジツリキ……

最近2日ごとの更新になってますね……。できるだけ毎日更新したいんですが…… では、今日の分です。

其之七拾四

7月23日 午前10時50分「あ、いたいた。おっはよ〜」 朝の有楽町。映画館の前の時計の下に立つ優は、背中の方からかかった声にゆっくりと振り返った。 「おう、相変わらず時間ぎりぎりだな」 「いいでしょ、誰かみたいに…」 そういって後ろにいる徹にチラッと…

其之七拾参

同日 午後7時01分「ヤバイ……足が重い」 「また?いい加減慣れなよ」 夕食の席、箸をおいてふくらはぎを叩いている徹に呆れ顔で凛が応じる。 「だってお前、昼休み挟んで6時間だぞ?それを毎日やってりゃどうしたってこうなるって言うの」 「でも凛と朋はなっ…

いよいよ今日(10日)から新学期です。2学期の成績が若干悪かった分調整もしないとまずいんで、ちょっとがんばろーかと思っとります。それでは時間も遅いのでさっさと行きましょうか。

〜3〜

〜3〜 掃除の行き届いた部屋の中。壁際に置かれたベッドと机。ある程度使い込まれているのだろう、よく見れば所々に小さなしみが目に付く白い壁紙に手を這わせながら、マークはゆっくりとベッドの淵へと歩を進めた。 混乱しているせいだろうか。妙にこめか…

其之七拾弐

七月二十二日 午前9時03分「ん〜……!」 朝もやの残る空を見上げながら、テニスウェア姿の徹がぐっと伸びをする。 無事に高校最初の一学期を乗り切り、徹にもいつもどおりの夏休みが訪れていた。 梅雨時はあれだけ蒸し暑かったにもかかわらずその年の夏はどこ…

其之七拾壱

同日 午後1時31分 東京タワー展望台さすがに人もまばらな展望台。そこをゆっくりと、並んで歩きながら二人は言葉を交わしていた。 やはり二人の間を行きかう言葉は他愛もないことに違いなかったが、その言葉が途切れたそのとき、徹が話を切り出した。 「とこ…

二十歳のときに詩人であるものは

詩人ではなく、ただの人間にすぎない。 二十歳を過ぎて詩人であれば、そのときかれは詩人である。ちょっとご無沙汰になっちゃいましたね。いやあcubeがなかなか難しくてですね。すこし時間をとられてしまいました。今日はそう君だけになると思いますとか言い…

其之七拾

…… 耳元を通り過ぎていく風が、肌にへばりつくような湿気を払っていくようで心地よい。 久しぶりに凛と徹の二人を乗せた自転車は、春日家の前を通る坂道を勢いよく駆け下りていた。 思えば朋が同居するようになってからは三人で学校にいっていたので、こうし…

其之六拾九

……… ………… …… (やっぱり…なんも言ってくれない、か) リビングルームのテーブルの上、パソコンのキーボードを叩いている凛を前にアイスティーをすすりながら徹は思った。 あの日以来、どういうわけか凛は徹とまともに口をきいてくれなかった。もちろん徹が話…

〜2〜

〜2〜 あちこち不ぞろいな石を敷き詰められた通りを、二人の男を乗せた車が走っていた。一人は背が高く、髪をしっかりと固めた若者。もう一人は無精ひげを無様にたくわえた体のがっちりとした中年男性だった。二人の格好も車も、西側の人間にしては随分と上…

全軍突撃! どこかの誰かの未来のために!

やっと修論おわりました〜!これで執筆の方に戻れます。とはいえ明々後日からはジツリキの一週間前になっちゃうんですけどね……。まあやるようにやりますよ。

其之六拾八

六月二十五日 午前10時56分(ここに来るのも久しぶりだな……) 目の前を流れていく人ごみ。自分自身もその中に巻き込まれながら智はふうっとため息をついた。 正直言ってこういうところは好きではない。やかましいし、気分が悪くなるから。にもかかわらずどうし…

其之六拾七

(どうして……) 横を歩く徹の歩幅にあわせながら凛は帰路を進んでいた。 確かに凛のしたことだけをとって見れば、それはあまり感心できたものではなかったかもしれない。しかしあの少女は紛れもなくあの男の差し金。蛇のようにすぐそばまで忍び寄って来ては…

♪ め〜んどくさい めんどくさい

ああ……修論がめんどくさいです。進むごとにやる気がなくなっていく……。そういうわけで休憩がてら今日の更新です。

p.s.

Cubeは修論が終わるまでこのまま放置になります。しばしお待ちくださいませ。

〜1〜

それはどうということの無い一日の始まり。いつものように空から日が差し、どこからともなく小鳥の囀りが聞こえてくる。そう、ごくごくありふれた一日の始まりだった。 「……朝か」 いつもどおりの決まった時間。まだ僅かに重い瞼をうっすらと開けてマークは…

其之六拾六

同日 午後5時30分「それじゃあ、お先に失礼しますね」 「ん、ああ。飯には間に合うように帰って来いよ?」 練習が終わった後のテニスコート。まだ部員のほとんどがテニスウェアのままでいる中で、一人とっくに帰る仕度を済ませた朋とそれを見送る徹がコート…

三が日ラスト

おはようございます。昨日はまたまた更新し忘れました。なぜかというと……我慢しきれずに新作を書いていたからいや、ほんと馬鹿だな〜って思いますよ。修論(修士論文ではありません。うちの学校で高一の一年間を通して出される巨大な宿題で、社会科全般につ…

其之六拾五

……… ………… 久しぶりの暖かい日の光を身体に受け、やや急ぎ足で徹は廊下を歩いていた。横でいつもよりも早い歩調に合わせてついてくる凛が楽しそうに一日の出来事を―といっても事務所の中での話だ。ほとんどいつもと変わらない内容だったが―話す声さえ、そのと…

新年明けましておめでとうございます

いよいよ2006年。まあとくになんということはないのですが、皆様今年も良い年にいたしましょう。僕自身は4月から高二です。まあ高校生活でまともに遊べる最後の年かな〜と思うわけですが、隣で父親は「あと2年だぞ〜」なんて嫌なことを言ってくるわけで……ま…