2005-01-01から1年間の記事一覧

もしある人が自分の不幸な出来事について話したら、

もしある人が自分の不幸な出来事について話したら、 そこにはなにか楽しんでいるものがあると思って差し支えない。 なぜならば、本当にみじめさだけしかないとしたら、その人はそんなことを口にしないだろうからまあ確かにあってますよね。どんなに悲しいこ…

其之四拾六

同年 4月26日 午前7時45分「っと…、じゃあま、今日もがんばれよ」 「徹も。寝ないでね?今年からは単位とかあるんでしょ?」 「わーってるって」 朝の事務所の前、咎めるように言う凛に、もう何度となく口にした、気のない返事を返す。 その日の朝。いつもの…

汚れるのが厭ならば

生きることをやめなくてはならない。 生きているのに汚れていないつもりならば、それは鈍感である。うう…昨日は更新できませんでした〜。いろいろあることがありまして……。そう君を先行して更新中のところでは、いよいよ物語が終盤に差し掛かり、うかつに物…

其之四拾五

同日 午後10時45分その日、いつもより少し遅く帰宅した二人は、皆で食べた菓子のせいもあり、夕飯も徹の分を共に分けて食べた。もともと普段から徹の一人前は通常より多いため、それでも十分徹は平均的な一人前よりすこし少ないくらいは食べていた。 巴はと…

来るもんは来る

来たときにどうにかすりゃぁええまたハリーポッターからハグリット。まあ全てにおいてこういう風に思えればいいんですけどね……。てか今日は友達がきてるんであんまりゆっくりは書いてられません。夜にでも はい。ずっとゲームしてましたよ。こんなのもまあい…

其之四拾四

4月16日 午後5時15分練習終了後のクレーコート。いつもならば皆早々に部室に引き上げ、誰かが帰るそのときまで人の姿など見受けられない黄土色の土の上に、その日はまだいくつもの人の影が見受けられた。 普段は部室の前に無造作に置いてあるベンチを丸く並…

すぐそばに居ない人を慰めるのは大変なことだ

いや、ネット小説から取ってきたんですけどね。見事に今の僕とぴったりでしたんで……。 手の届くところにいても人を慰めるのってなかなか大変なのに、手の届かない、まして声さえ使わず文字だけでとなると……。いやはや、難しいものです。 (あ、これみても気…

其之四拾参

「ヤッベ、始まっちゃったじゃん」 「徹がのんびり寝てるからでしょ?」 そんな二人の声も、体育館に入ったとたんにかき消され、聞き取れなくなった。「春日!おい、春日!」 さまざまな方向に流れる人の群れに逆らい、つないだ凛の手を握り締めて進む徹の耳…

ねえ、キスしたいけど…どうすればいいの?鼻が邪魔にならないかし

面白いからとってきました。とはいえ最近タイトルのねたが尽きてるなあ…。いい名台詞はないでしょうか?

其之四拾弐

同年 4月15日 午後2時50分結局、無事に新たな年を迎えた徹と凛は、やはりそれまでどおりの生活を続けていた。朝こっそり起き出して朝食を摂り、学校から帰るとまた部屋で夕食を撮った後に巴と共謀して入浴、そして睡眠。このすっかりパターン化された非常識…

科学は農薬を生み出すが、それを使うなとは言ってくれない。

今日でテストが終わりました〜。て事なんですが、ほかにもやりたいことがあって時間がつめているのでここは手短に。なお、テスト中に暇つぶしで書いた絵をフォトライフの方に上げました。みてくださいね〜

其之四拾壱

同日 10時21分(取り敢えず来てみたけど……) 学校の校門をくぐってすぐのところで立ち止まると、見慣れた校舎を見上げる。 正月元旦の学校は、やはりというか人の気配など微塵もなく、窓ガラスの冷たい色だけが立ち尽くす凛を迎えていた。 「人を呼び出しと…

どっちを選んでいいか分からないときは、

自分がやるべきほうを選んでおくんだ。そういうときはどっちを選んでも必ずあとで後悔する。おなじ後悔するなら、少しでも軽いほうがいいだろ十二国旗より。僕からは何も言いません。みるたんびに頷けたり首をかしげたりしてますから。皆さんも考えてみてく…

其之四拾

一年前 1月1日 午前9時28分「……タイクツ」 何もせずに天井を見上げていて、不意にそんな言葉が漏れた。 空を眺めてみても、ベランダから見える公園に目を向けても、そこに見えるのはいつもどおりの日常。身のしまるような心地の良い寒さと、風に流れる雲の群…

秘密ということは

つまり皆が知っておるということじゃ皆さんお分かりですかね?ダンブルドア先生です。僕なんか時々この台詞使って友達からかってやったりするんですけどね。↓前にかいた、人権擁護法案について。探偵ファイルより「5分で分かる人権擁護法案」ですhttp://www.…

其之参拾九

同日 午後6時04分四人がカラオケ店から出たときには、空にはもうすっかり夜の帳が落ち、立ち並ぶ色とりどりのネオンライトや街頭が道を照らしていた。 「ううっ、寒い」 四人の最後尾、優に寄り添うようにしてでてきた巴が身を震わせる。徹の横で手のひらに…

道を知っているのと歩くことは違う

http://www.dumpafile.com/item/Aii0dbmJ ↑何も言わずに行って見てください。ロードに時間はかかりますが面白いです。2ちゃんで誰かが作った、平井 堅のpop starの替え歌を公式プロモムービーをいじって作っちゃったみたいです。コアな人ほど面白いと思いま…

其之参拾八

「……っ!ふうっ!」 ハイテンポな曲が終わり、マイクを握っていた徹が思わず息をつく。 横で「ヘタクソー」と茶化す巴にいちいち受け答えながら椅子に座ると、目の前のテーブルに詰まれたフライドポテトを手一杯につかんで口に放り込んだ。凛はといえば、カ…

どこにも

どこにも人を引きつける所を持たないことを自覚している人間は、 それについてくよくよとあせるより、自然のままで一人で生きているほうが賢明である。まあ、あながちはずれではないと思います。変に焦って周りにくっつきに行ってもなかなか相手してもらえま…

其之参拾七

同日 午後0時35分真昼のセンター街。暖かい日差しが降り注ぐ中を凛が軽やかな足取りで進んでいく。 その手に握られた小さなぬいぐるみが、凛が歩くのにあわせて大きく揺れていた。 「おーい、今度はどこに行くつもりだー」 コーラのペットボトルを片手に後ろ…

嫌になるだろう?

いつだって描くことより破くことの方が容易くて、解くことより結ぶことの方がずっと難しいんだ。これはかなりメジャーな最近の漫画からの抜粋なので、知ってる人も多いのではないでしょうか。しかしあれですね。一時は連載順位がかなり低いとこまできてファ…

其之参拾六

十二月二十四日 午前8時59分「行って来まーす」 「帰る前に電話入れなさいよ」 「はいはい」 長いコートを不自然に膨らませ、徹はいつものように家を出た。 「ほれ、もう出てきていいぞ」 そういってコートの前を広げると、中からもぞもぞと凛が出てきて徹に…

自作2

左手は箸も筆も扱えず、ただ右手に頼ってそれが当然のような顔をしている。しかし、右手が時に独りでは事を成さず、左手を欲すも事実。ちょっと文体をひねってみたけど失敗だったかなあ…。某漫画の台詞からひらめいたのをさらに変えてみました。意味はそのま…

其之参拾五

「しかしなあ。お前と会ってからかれこれ4ヶ月か」 正面から吹き付ける冷たい風に目を細め、凛を乗せた自転車を漕ぎながら徹が言う。 「そういえばそうだね」 凛も、風になびいて顔を隠そうとする髪を手で後ろに撫で付けながら答える。 「なんつーかさ、結構…

友とするに悪き者、七つあり。

一つには、高く、やんごとなき人。二つには、若き人。三つには、病なく、身強き人、四つには、酒を好む人。五つには、たけく、勇める兵。六つには、虚言する人。七つには、欲深き人。よき友、三つあり。一つには、物くるゝ友。二つには医師。三つには、智恵…

其之参拾四

十二月十日 午前11時54分(うぉー、サミイ……) 廊下を吹き抜けていく風に肩を震わせながら、徹は目の前の戸を叩く。 すぐに中でがたがたとあわただしい音が聞こえて、見慣れた顔が覗く。 「あらいらっしゃい。どうぞ」 栗原に迎え入れられるままに事務室の中…

其之参拾参

「……る…る! 徹!」 肩をがたがたと揺すられる感覚に、重い瞼を開ける。 「やっと目覚ました。大丈夫?」 (凛……そうか…あの女に……) ふいによみがえってきた記憶に突き動かされるように、徹はガバッと起き上がった。 「うわ!なに?どうしたの?」 驚く凛に…

「Catch you later♪」

今日はなぜかZOIDSの初代アニメから。あのアニメは大好きだった上に、私情で途中から見れていないので、よけいに思い入れが強いのです。 で、この台詞。ZOIDSを知らない人にもわかるように説明すると、敵キャラがこちらの全軍を事実上壊滅させる一撃を放とう…

其之参拾弐

十月二十二日 午前10時45分「おらぁ!どけ〜!」 東京の西のはずれ、背の高い針葉樹が立ち並ぶ林の中。ほとんど舗装されないままの林道を、さんさんと降り注ぐ秋の太陽に照らされて、一台の自転車が宙を舞った。 「のろのろ走るんなら道ふさぐなよ〜」 から…

今日は自作で

最新化学の粋を極めても、今の地球の根底にある『いのち』を作り出すことは出来ないんだとさ。化学でも説明しきれないのに、まして人間の論理みたいな不安定なものでこの世界の全てが説明できるなんて、本気でそう思う?ふっと浮かんだのをそのまま書いてみ…